1973-07-18 第71回国会 衆議院 法務委員会 第43号
そこで、一体軍刑法と一般刑法の併合罪による処刑者はどれだけいるか。ようやく私がもらった資料だけでも、四千六十名いるのです。その併合罪は何かというと、逃亡と窃盗だ。逃亡はいわゆる旧軍刑法だ。窃盗は一般刑法だ。逃亡と横領、逃亡と詐欺、上官暴行と傷害、略奪と窃盗、横領、詐欺、これはずっとあるが、時間がないからやめますけれども、一体逃亡するときに窃盗が何でついたか。
そこで、一体軍刑法と一般刑法の併合罪による処刑者はどれだけいるか。ようやく私がもらった資料だけでも、四千六十名いるのです。その併合罪は何かというと、逃亡と窃盗だ。逃亡はいわゆる旧軍刑法だ。窃盗は一般刑法だ。逃亡と横領、逃亡と詐欺、上官暴行と傷害、略奪と窃盗、横領、詐欺、これはずっとあるが、時間がないからやめますけれども、一体逃亡するときに窃盗が何でついたか。
わが日本で一体軍刑法で大将、中将、大佐で処罰を受けた者がいますか。私は先ほどの花園さんのお話を聞いて実に痛感したのでありますが、これ一つでも、この人たちは気の毒な状態に追い込まれているじゃないか。私はそれをいますぐ法務大臣や厚生大臣が深刻に考えてくれれば道はおのずから通ずると思う。まだ私はあなた方の認識が足りないと思っている。
その人たちが一体軍刑法に問われておりますか。軍法会議に問われておりますか。飢え死にしなければならぬまで追い込んでおいて、そうして食糧あさりに行った者はいわゆる逃亡罪として処刑をするというようなことは、もし事実としても、これはいわゆる正当な行為であるとはいえない。いわゆる普通の刑法でいえば、ちゃんと非常上告なし得る違法行為です。手続も違ってくれば、内容も違ってくる。
一体軍刑法が廃止になりましたのは昭和二十年の十一月二十四日、勅令第六百五十八号ですね。刑事局長、そのときに軍法会議が廃止になりまして、その後どうなりましたか。その後の経緯をひとつ承りましょう。